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日々の戯言をずらずらと。
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題「低炭素社会における原子力発電」

 平成十九年度の日本の環境白書・循環型社会白書において、
「低炭素社会」が提唱された。これ以前の二〇〇五年ごろから
使用されていた用語であるが、日本では白書以降よく使われ始めた。
そして、平成二〇年七月に行われた北海道洞爺湖サミット終了後、
「低炭素社会づくり」の行動計画が打ち出された。
政府が行った「低炭素社会に関する特別世論調査」では、
低炭素社会を実現すべきと答えた人は九割に達しており、
国全体が低炭素社会に関心を持ちはじめたと言える。
 では、その「低炭素社会」とはどのようなものだろう。
低炭素社会とは、経済発展を妨げることなしに、
温室効果ガスの排出を大幅に削減した社会のことである。
炭素を含むエネルギー源である化石燃料への依存が
温室効果ガスを大量に発生させている。危険な気候変動を
避けるためにも、低炭素社会への移行が求められているのである。
 低炭素社会を実現するための手法には、代表的なものとして
三つが挙げられる。A,エネルギーの消費を通じて化石燃料を
燃焼して排出するCO2を削減する。電力利用の分野で行う手法。
B,化石燃料や物の燃焼を通じて排出するCO2を削減する。
燃焼を直接利用して日常生活や経済活動を行う際などのCO2が対象。
C,CO2の吸収量を増やす。
 A・Bの手法を実現するための手法として、エネルギーの使用量を減らす
省エネルギー・化石燃料から再生可能エネルギーへの転換などがある。
省エネルギーの手法には、コジェネレーション、トリジェネレーションなどがある。
コジェネレーションとは、内燃機関・外燃機関等の排熱を利用して
動力・温熱・冷熱を取り出し、総合エネルギー効率を高める、
新しいエネルギー供給システムのひとつである。
それに対し、トリジェネレーションは、熱源から生産される熱・電気に加え、
発生する二酸化炭素も温室栽培などで有効活用するエネルギー供給システムである。
化石燃料から再生可能エネルギーへの転換は、熱機関の燃料を化石燃料から
太陽光・風力・水力等の再生可能エネルギーへの転換、ということである。
Cの手法を実現するための手法として、森林破壊の防止・土地利用の管理等がある。
 そしてもう一つ、低炭素社会を実現させるためには、原子力が必要だとも言われている。
原子力発電とは、原子核反応時に出るエネルギーを利用した発電である。
この原子力発電は、二酸化炭素を排出しない。また、酸性雨や光化学スモッグなどの
大気汚染の原因とされる窒素酸化物や硫黄酸化物を排出しない。
他にも、発電コストに占める燃料費の割合が低いため、燃料価格が上昇しても
トータルの発電コストが上昇しにくいという特性がある。
環境面・経済面などで、さまざまな利点がある。利点の多い原子力発電が、
なぜ進んで建設されないのかというと、大きな問題点が指摘されているからである。
主な問題点として、安全面に対しての問題、放射性廃棄物の処分問題がある。
 安全面に対しての問題は多数ある。まず一つ目として、発電所内で働く作業者の
安全についての問題である。炉の運転に伴い発生する中性子線やガンマ線が、
作業者の健康にとって有害になる可能性がある。また、膨大な熱量による危険にも
晒されている。二つ目として、原子力事故の問題である。過去の原子力事故では、
被爆による生命の危機以前に熱死や焼死したケースもある。重大事故が発生すると
周辺環境に多大な被害を与え、その影響は地球規模に及ぶ。
 放射性廃棄物の処分問題は、近年ニュースで話題になった。この放射性廃棄物は、
地下深くに埋設して処分する深地層処分が検討されている。しかし、放射性物質の
漏洩のリスクや、「核のゴミ」という悪いイメージから、地域住民の多くが
その近隣での処分に反対する。他にもさまざまな問題が挙げられるため、
原子力発電に対して嫌悪感を抱く人は多く、建設時には地域住民の反対運動が
頻発する。そのため、容易に原子力発電所を建設することはできないのである。
 私自身は、原子力発電というシステムは良いと考えるが、発電所建設は賛同しない。
やはり、安全面で不安な部分があるからである。今現在日本にある発電所で十分である。
その発電所をどのようにして効率良く低炭素社会に結び付けられるか、
いかに安全性を高めるのかが重要だと考える。そして、前に述べたA・B・Cの三つの
手法と上手く絡み合わせ、より良い環境づくりをしていくことが大切である。
 また、天炭素社会の実現には、国民一人一人の力が必要であり、国民全体が
環境問題に関心を持つことが重要である。今、国民は自分達の住む環境・地球が
どのような状態に置かれているかを理解していない。それを理解させることで、
国民の関心を環境問題へと向けさせることができるであろう。しかし、それは
容易に実現させられるものではない。難しい問題である。
そこでこのような文を書き、自ら考えることはとても良い機会である。この機会に、
私も環境について感心をもち、低炭素社会の実現につながっていくように
知識を学び、実行していきたい。
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